今回の内容は、薬品レベルの物を扱いますので、自信のない方や不安がある方は実施しないようお願いします。
この記事を真似して実施されたとしても当方では一切責任が持てませんので、必ず自己責任で実施して下さい。
さて、30センチキューブで発生していた白濁りの原因がブランチウッドによるものと特定できましたので、撤去したと先日書いたわけですが、その代わりに龍王石を設置する事にしました。
流木が結構なサイズだったという事もあり、撤去したままだとスペースが空きすぎて殺風景になってしまいますしね。
龍王石とは
そもそも龍王石って何の事?と思われる方もおられると思いますので、少々説明をしたいと思います。
ADAが販売している石で、草原レイアウト等でもよく使われている石になります。
ADAの特約店であれば、在庫量は別として木箱に入った形で販売されている事が多いと思います。
この石は激しく削られた様な形状で色はぼんやりとした青味がかった色で、白いラインが入っている所が一番の魅力だと思っています。
これが本当に千差万別で色々な形状をした石があり、選ぶだけでも相当な時間がかかります。
龍王石の価格
価格的な面では大きいサイズになると高額ですが、30センチキューブに入れる程度のちょっと小さ目のサイズであれば、1000円台から出揃っている感じです。
ちなみに今回私が購入した龍王石ですが、何と1,180円というお手頃価格でした。
大きくていい形であれば、10,000程度の値段が付けられている事もあります。
色々な店舗で選別して、気にいった石を安く買うのも楽しいです。
ただ、本当に気に入った形ならば金額を気にするよりも、購入した方がいいと思います。
同じ位に気に入った石と巡り会える機会は早々ありませんので。
龍王石の酸洗浄について
酸洗浄も色々なやり方を実施されている方がおられます。
劇物の塩酸で洗浄される方、希塩酸で洗浄される方、そして一番多いであろう「サンポール」等の酸洗浄材を使って洗浄される方。
今回は私もサンポールを使って洗浄する事にしました。
近くのホームセンターで2本セットで298円(税抜)でしたので、こちらを購入してきました。
本当は1本でも良かったのですが、今後の予備という事で・・・(笑)
100均のダイソーが近くにある方は、そちらで「ナイス」という商品でサンポールの代替品的な物があります。
安いので、これを使われている方もぼちぼちおられますね。
ちなみに私は初めての酸洗浄なので、サンポールを使ってみました。
酸洗浄の必要性
酸洗浄する事により、石の表面に付着しているカルシウム分等を剥がしてしまいます。
そうすると、龍王石の本来の色味が強く出てきます。
青色っぽく感じた色味はハッキリとした青味へ、白いラインが入ってた部分はよりハッキリとしたラインへ。
洗浄については賛否両論あると思いますが、個人的には酸洗浄後のハッキリとした色の方が好きです。
元々はこんな感じでぼんやりした感じですね。
実際の酸洗浄の手順について
ここからは必ず屋外で実施する作業になります。
まずはじめにビニール手袋と目に入らないように保護具を装着してから、バケツに5Lの水を入れます。
次に洗浄する龍王石を入れてしまいます。
そこにサンポールの液体が跳ねたりしないように、静かに流し込みます。
サンポールを入れた瞬間から泡がブクブクと出つつ、水が黒い色へと徐々に変化していきます。
放置する事1時間。
この時間は石の大きさや量に関係しますので、適宜時間を長くしたりする必要があります。
その後はバケツに中和剤を大量投入し、きちんと中和してから排水します。
酸洗浄した龍王石はよく流水で洗い流し、ブラシでしっかりと磨いておきます。
サンポールの成分に界面活性剤が入っており生体には毒になりますので、そこから更に龍王石を鍋へ投入して煮沸消毒します。
流水をかけて冷やした後は、もう一度ブラシ磨きを行います。
さらに最後にもう一度、念押しの煮沸をします。
その後は龍王石が完全に冷えれば完了となり、水洗いしてから水槽内へ配置しました。
初めての作業で緊張しており、酸洗浄前後の写真を撮るのを忘れていました・・・。
と、流れとしてはこんな感じで酸洗浄が完了しました。
酸洗浄を実施してみて
やはり酸洗浄後の方が水槽内でも見栄えがよく、非常に綺麗になりました。
龍王石であればショートヘアーグラスの草原レイアウトにも使えますし、今後使っていく龍王石は酸洗浄していくと思います。
それ位に龍王石の魅力が引き出される作業だと感じました。
今回龍王石を配置した場所は元々流木を配置していた場所だった為、その周辺だけニューラージ・パールグラスがありませんので、追加で植え込みをしたいと思います。