小型アクアリウムを立ち上げたと、先日の記事で書いた訳ですが、その後悔しくも発酵式co2を撤去する事になりましたので、その顛末までを記事にしたいと思います。
まずco2って何?という方もおられるだろうと思いますので・・・。
水草を綺麗に状態良く育てる為には、co2(二酸化炭素)の添加をする事が近道になると思っています。
このco2を水槽内に添加する事で、水草の光合成を促進させて綺麗に育てる事ができます。
ただ、添加と言っても色々な手法があります。
よくアクアリウムショップ等で販売されている、co2が充填されている小型ボンベから添加をするタイプ。
または、今回私がトライした安価にスタートできる発酵式co2と呼ばれるタイプ。
金額を無視すれば、ボンベ式が一番楽です。
しかし、金額を無視する事など私にはできませんでした(笑)
という事で、安価な発酵式co2を導入する事にしました。
目次
発酵式co2とは
発酵式co2の作り方としては、2種類あります。
寒天式
砂糖を寒天で固めておき、そこに発酵式と言われる所以のイースト菌を投入し、発酵させる事でco2を水槽へ添加していきます。作り置きもできますが、邪魔になる為家族からは不評です。
ゼリー式
寒天式とほぼ同じで、ゼラチンで固めるか寒天で固めるかの違いです。
こちらも作り置きができますが、同じく家族からは不評です(笑)
重曹式
こちらは私が今回トライしていた発酵式co2の手法になります。
砂糖水を作り、そこへイースト菌を投入し発酵を進めていきます。
一番お手軽感があるのが、こちらかと思っています。
発酵が早ければ重曹を少量プラスする事で、運用しながらわずかではありますが、コントロールが可能です。
発酵式co2のメリットとデメリット
発酵式co2もいい事ばかりというわけではありません。
個人的に感じるメリットとデメリットを書いておきたいと思います。
メリット
ローコストで水草育成を開始できる
これについては、もはや言うまでもなく「ローコスト」でco2添加をスタートできる事でしょう。
私がトライした重曹式も家にある材料を使っていけば、数百円というコストで開始できました。
小型ボンベ等を設置するタイプになると、やはり1万円程度は覚悟しなければならないと思います。
水槽や照明、水草などなど色々と必要な初期にコストを抑えられるというのは魅力的ですね。
デメリット
地味なデメリットがいくつかあります(笑)
ペットボトルを使ったDIY感満載でダサい
これはコストを抑える為には仕方ない部分ではありますが、お洒落な水草水槽の外観とはちょっと遠くなってしまいます。
添加速度のコントロールが難しい
添加量が調節できない為、発酵式ペットボトルの周囲温度に添加速度が左右される事になります。
夏は周囲温度が高い為に発酵が早く、冬は周囲温度が低い為に発酵が遅くなります。
ボンベ式とは違う大きなデメリットかなと思います。
毎回発酵式を作る必要がある
ボンベ式では、ボンベを交換してあげればほぼ完了です。
細かい微調整程度です。
発酵式は2週間程度で効果がなくなる為、その都度発酵式を作る必要があります。
ちょっとした準備ですが、地味にめんどくさいです(笑)
重曹式でトライ
まずは私がどの様な物を揃えたか、そこから書いていきたいと思います。
ただし、タイトルにもある通り最終的には撤去に至っておりますので、参考にはならないと思ってください。
こんな失敗談のリスクもあるんだなと、知っていただければと思いますので、万が一真似をされても私には責任が取れませんので、あくまでも自己責任でお願いします。
使用した用品
コーラ1.5Lの空ペットボトル
⇒かならず炭酸用の空ペットボトルを準備必要がありますのが、
コーラ好きな私にとって、空ペットボトルを作るなんて簡単な事です(笑)
シリコン製エアチューブ
⇒各用品の接続に使います。
セリアで販売されているお掃除キットのペットボトル装着部品
⇒これがあるとパーツを自作する必要がありませんので便利です。
これがなければペットボトルのキャップに穴をあけて、プラ製のホースジョイントを装着して、シリコンで固定させる必要があります。
作成まで時間がかかったりしますし、地味に結構めんどくさいので、あると手間が省けて便利です。
CO2拡散器
⇒エアストーンでも問題ないと思いますが、せっかくなので張り切って拡散器を購入。
砂糖
⇒安い砂糖で大丈夫です。
逆止弁
⇒これがないと水槽の水が、ペットボトル側へ流れ込みますので必須です。
イースト菌
⇒少量しか使いませんので、100均で販売されているので十分かと思います。
開封後は冷蔵庫で保管しないと劣化します。
重曹
⇒これも100均で販売されていますので、それで十分ですね。
水道水
⇒普通の水道水で何も問題ありません。
作り方
空のペットボトルに、水1200mlと砂糖600g、イースト菌6g、重曹3gを入れてシェイクしてよく溶かします。
あとはペットボトル⇒逆止弁⇒拡散器という順番で接続して、拡散器を水槽に設置してあとは放置するだけです。
その後30分から数時間以内経過後にペットボトル内で発酵が始まれば、自然とco2が発生していきます。
ここで事件が発生
1日目は何の問題もなく順調にco2の添加が始まっていましたが、2日目の日中に事件は起こりました・・・。
家族が部屋に入ると、「アルコール臭い」というLINEが来て察知しました。
お察しの通り、逆止弁のペットボトル側の接続部分が外れて、発酵した中身が噴出して壁のクロスや水槽周りをかなり汚していました。
周りは砂糖の影響でベトベトになったりと悲惨でしたが、発見時にある程度拭いてくれていたので夜に帰宅した後の掃除はまだマシでした。
大急ぎで清掃後、懲りずに再度接続してしばらく見ていると、目の前でホースが「バシュッ!」という音と共に抜けてやはりペットボトルの中身が噴出しました。
隣にバケツを置いていましたので、勢いよく噴出したもののすぐにバケツ内に入れる事ができましたが、それでもやはり周辺に撒き散らしていました・・・。
これにはさすがに参りました。
今回購入した拡散器ではなく、ストーンタイプを使っていたとしても、目詰まり等によりホース内圧が上昇する事は十分考えられる為、発酵式CO2による添加は断念しました。
噴出した原因は何か
逆止弁がある為に、ホース内の圧力が上昇してホースが外れたのか、拡散器の目が細かすぎて押し出す程の圧力がなく、ホース内の圧力上昇に耐えきれずホースが外れたのか、どちらかだろうとは思っています。
私の予想では、多分拡散器が原因ではないかなと考えていますが、真偽のほどは不明です。
もしかするとco2用のストーンであれば、何の問題なかったかも知れません。
多くの方が発酵式によるco2添加が成功しているという事実がありますので、その方々との使用した用品の違いというと、やはり拡散器の違いが大きいのではないかと。
co2添加の今後について
今回の発酵式は中断という事になりましたが、ニューラージ・パールグラスを綺麗に育成する為にもco2添加をしたいので、小型ボンベ式を検討する事にしました。
やはりデザイン的な面や統一感としてはADAが一番欲しいのですが、価格がネックになりますので色々と探してみました。
ADAの廉価版ブランドのDo!aquaから1万円程度で出ていたCO2スターターキットはDo!aquaブランドの廃止に伴い廃版になっており、次期ブランドのDOOAではまだ後継品は販売されていません。
となると、ADA系では、本家ADAのADVANCED FORESTの選択肢しかありません。
ADA以外では、アクアリストにはお馴染みの楽天市場にも出店してある「charm」というショップでも、多数の小型ボンベ対応のCO2添加装置がありました。
charmオリジナルの添加用品からメーカー販売品まで揃っていますが、charmオリジナル品はあまり評判も良くなかったりしますので候補から除外しました。
その他のメーカー販売品であれば、1万円近くするというのは当たり前で結構高くて躊躇しています。
水草育成専門用品を扱う「GREENS」の製品は評判もよく、7,000円程度という事で候補に挙げて検討していますが、何度も買いなおすアクア用品でもありませんので、しっかりと検討したいと思います。
発酵式co2のまとめ
発酵式co2はこの様なリスクも持ち合わせている事を、十分に理解した上でトライ(もちろん自己責任で)して頂ければと思います。
・・・まぁ単純に私が鈍臭いだけとは思いますが(笑)