ボジョレーヌーボーの時期になると耳にする変わった言葉ですが、マメ知識として覚えているとワインを頂く時の話のネタにもなります。
ボジョレーヌーボーと言えばワインの新酒ですが、ただ普通のワインとは少々違う点があります。
これがボジョレーヌーボーの時期を待っている方にとっての楽しみの一つでもあるわけです。
その違いとは何か?
それは、ワインの醸造方法に違いがあります。
では、ボジョレーヌーボーの醸造方法について見ていきますね。
マセラシオン・カルボニックという言葉
マセラシオン・カルボニックを日本語に直すと、炭酸ガス浸潤法という言葉になります。
文字で書くとちょっと難しく見えてしまうかもしれませんが、意外とそうでもありませんので少しだけお付き合いください。
マセラシオン・カルボニック製法は、主にボジョレーヌーボーの醸造で多く用いられる製造方法になります。
マセラシオン・カルボニック製法とは何?
通常ワインを醸造する際は、ブドウを破砕して醸造していくわけですが、この製法では破砕せずに、縦長のステンレスタンクへブドウを次々と投入していきます。
当然ながら最初の方に投入したブドウは、後から投入されたブドウの重さに負けて潰れていき、果汁が流れ出て発酵が始まっていきます。
次に、発酵から生成された炭酸ガス(二酸化炭素)が、ステンレスタンクの中に充満しアルコールが生成されます。
ここで果皮から、赤色の色素ご抽出された鮮やかな色が造られます。
その後、ブドウを破砕して果汁のみで発酵させていきます。
という様に、果汁のみで発酵させる為、種に含まれる渋み(タンニン)などが抽出される事がなく、鮮やかな赤色を持つフレッシュなワインが出来上がります。
味わいも、熟成期間が非常に短く収穫されたばかりのブドウをより感じる為に、非常に飲みやすいスッキリした味に仕上がります。
またマセラシオン・カルボニック製法で造られるボジョレーヌーボーは、香りも独特でバナナ香を感じる事があったりと、冒頭でも書いた通りボジョレーヌーボーならではの味わいが楽しめます。
この様にボジョレーヌーボーと通常のワインでは、醸造方法が違うケースが多いですね。
私自身が遅れて(安くなってから)ボジョレーヌーボーを買うのも、この独特なフルーティな香りと鮮やかなボジョレーヌーボーの見た目も楽しみたいというのも理由の1つです。
ボジョレーヌーボー解禁は毎年のイベントですが、風化せずに盛り上がってくれるといいなと思っています。
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