【ワインの知識】ボルドーとブルゴーニュにおける瓶底の謎

一口にワインボトルと言っても、色々な形がありますよね。

スタンダードな所では、瓶の底が凹んでいるタイプと凹んでいないタイプの2種類ですね。
変わり種としては、魚の形をしたボトルも見かける事があるかと思います。

今回は凹みのあるボトルと、凹みのないボトルの違いについて記事にしたいと思います。

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瓶の底に凹みのあるボトルと凹みのないボトル

普段飲んでいるだけでは、見落としがちな瓶の底です。
しっかり見るなんてした事ないよ、というあなた!(笑)

まずは、凹みのあるボトルから再確認の意味を込めて見てみましょう。

凹みのあるタイプのボトル

ボトルの太さ(直径)としては、凹みのあるタイプの方が若干スリムですね。

セラーに入れない方が冷蔵庫で冷やす方にとって、扉面のポケット部分に入れやすいのはこちらですね。

ボトルの底からボトルネック下まで、同じ太さで垂直に立ち上がり、ボトルネック部分で急激に形状が変化している、いかり肩タイプです。

底部分は、ボトル内側に大きく盛り上がっています。

この様な瓶形状はボルドー地域でよく使われる為、ボルドー型と呼ばれています。

凹みのないタイプのボトル

凹みのあるタイプのボトルに比べて、若干太さがあります。
冷蔵庫のポケット部分に収納するには、ちょっと厳しいですね。

うちの冷蔵庫は数年前のモデルという事もあってか、ポケット部分には収まりません・・・。

底部分から垂直に立ち上がり、ボトルネックに向けて緩やかな曲線を描いている、なで肩タイプです。

また瓶の底部分に凹みも緩やかです

この瓶形状はブルゴーニュ地方でよく使われる為、ブルゴーニュ型と呼ばれています。

同じワインなのに、何故違いがあるのか。

どちらもボルドー型の太さなら冷蔵庫やセラーに収納しやすいのに・・・なんて思った事がありました(笑)

同じワインにも関わらず、何故この様に形状の違いが出るのでしょうか?

おさらいしてみますと、大きな違いは2点ですね。

  • 底が内側に大きく凹んでいるか?
  • ボトルの肩がいかり肩かなで肩か?
  • 以上が、ボルドー型とブルゴーニュ型の違う点になります。

    この違いに、どのような意味があるのか見ていきましょう。

    ボルドー型とブルゴーニュ型の意味

    これは熟成の過程と大きな関係があります。
    というのは、長期熟成させると底部分に澱が沈殿する事があります。

    その澱が底の盛り上がっている、凹みの周りのドーナツ部分に溜まっていきます。
    それにより、グラスへ澱が入らないようにしています。

    またいかり肩についても、グラスへワインを注ぐ際に澱が流れてきても、いかり肩の部分で澱が引っかかる事で、澱がグラスへ流れ出る事を防止します。

    手前がブルゴーニュ型で奥側がボルドー型の底を撮影したものです。
    ちょっと分かりにくいと思いますが、こんなにも瓶底の凹み具合に差があります。

    澱自体は体に悪い物ではありませんが、ザラザラしたり苦味を感じたりとあまり好まれる物ではない為、分離させています。

    地域で多く使われる瓶の形状が違うのはボルドー型に比べ、ブルゴーニュ型で使われるブドウが澱が出にくい品種であったり、ボルドー程の長期熟成を狙っていないワインだったりします。

    その為、ボルドー型の様に澱を溜める部分があまり必要ないという事です。

    瓶の形状一つでも、これだけの意味を持っている飲み物も珍しいとは思いませんか?

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