【ワインの知識】ビオワインってどういうワイン?

ワイン

ワインを買いに行くと、最近よく目にする言葉で「ビオワイン」という言葉を見かけますよね。
「ビオ」とついているので、何となく普通のワインよりは身体に良さそうな気がします。

特に女性の化粧品でも「ビオ」という言葉を見かけるようになりました。

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ビオワインって一体何?

この「ビオワイン」という言葉ですが、「ビオ」という言葉と「ワイン」という、2つの言葉がくっついた言葉で造語ですね。
ビオワイン以外の他の呼び方として「自然派ワイン」と呼ばれたり、「ヴァン・ナチュール」とも呼ばれたりしています。

ビオという言葉を聞いてパッと思いつく言葉は、「無農薬」「有機栽培」「化学物質無添加」ではないでしょうか。

まさにその言葉の通りですね。
化学肥料や殺虫剤などを使用せずに造られたワインを「ビオワイン」と呼んでいます。

ビオワインの醸造方法

ビオワインとは原料であるブドウの栽培において化学物質を使用しない、「ビオロジック農法」と「ビオディナミ農法」の2種類があると思っていただければ大丈夫かと思います。

他にもう一つ、リュットレゾネ農法という2004年にフランスで導入されたブドウ栽培方法がありますが、これは化学肥料や殺虫剤等を必要最低限の使用に留めた減薬農法となります。
従って、こちらは完全な無農薬農法というわけではありません。

個人的には、ビオワインを名乗るならば、ビオロジック農法かビオディナミ農法にこだわった醸造をして欲しいなと思います。

ビオワインを造る為の農法でもある、2つの農法について触れてみます。

ビオロジック農法(有機農法)

よく耳にする有機農法で造る事を、ビオロジック農法と呼んでいます。
肥料は化学肥料ではなく、鶏糞などを使用して栽培する事が必須条件となります。

当然、農薬や殺虫剤は不使用となる事から、より自然環境下に近い状態での栽培となりますね。

その為に当然、害虫駆除等は人力に頼るものとなり、大きな労力が掛かるのも事実です。

ビオディナミ農法(生体力学農法)

ビオディナミ農法は、ビオロジック農法よりも更に厳格なルールにおいてブドウを栽培していきます。

月のカレンダーを使用する事で地球や天体の位置関係を把握し、その活動までもブドウ栽培に取り入れていく農法です。
あらゆる生命体は太陽や月の影響を大きく受けて生きているという観点から、剪定や接ぎ木などの農作業を月のカレンダーに基づいて実施しています。

あらゆる生命に必要不可欠な地球や太陽、月などの動きまでも農作業に取り込む為、ビオロジック農法よりも特殊な農法になります。

ビオワインのまとめ

この様な造り方をして、醸造されたワイン達を「ビオワイン」と呼んでいます。
一言でビオワインと聞くと、何となく身体に悪くなさそうと思ったりしていますが、この様にビオワインの定義を知る事でワイン購入時にも役に立つのではないでしょうか。

先日の記事でも書きましたが日本ワインの品質も高くなった今、本当に「ビオワイン」と呼べるワインが醸造される時代が来たのではないかと思っています。

しかし、現在の日本にはビオワインと名乗る為の基準という物がありませんので、他のワインと同様に亜硫酸塩を使用しているワインもあります。
これについては、然るべき機関において、基準の策定を急がなければならないのではないかと感じています。

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